NHK総合テレビで2008年から始まった「ブラタモリ」。古地図を手に実際に街を練り歩き、建築物、神社、公園、坂道、観光スポット等を楽しみながら、歴史の痕跡、街の変化を空想、推測し、エピソードを探る探検散歩型番組。当初は東京都区内、関東近郊でしたが、2015年に放送が再開され、毎週、日本各地が紹介されています。
4月16日に発生した熊本地震。偶然にも3月19日、4月2日の2回に渡り、「熊本城」「水の国熊本」と題して放送されました。それら放送を観た直後でしたので、お城の被害状況など非常に生々しく感じました。今回の地震では、直後の支援物資の輸送、民間業者活用、短期間で復旧にこぎつけたライフラインなどで、東日本大震災の教訓が大変生かされたと聞いております。過去に学び、将来に備えることの大切さは、災害の多い日本にとって非常に重要だと改めて感じました。
さて、滑走路液状化対策でのデータ改ざん虚偽報告、自動車燃費偽装、杭工事偽装、少し遡れば免震ゴム偽装などといった、データ改ざん、偽装工事、さらに不正受注、利益水増しなど、大手企業の不正、それに伴う謝罪会見が多くなったような気がしてなりません。会社の信用、浮沈、客先、関係者に大変な迷惑となるこれらの不正が、どうして発生するのでしょうか?他山の石として、我々はこのようなことを起こさないよう気をつけなければなりません。
「過去に学ぶ」と言えば数百年、数十年前の大きな災害などから学ぶことを連想しがちですが、各地に伝わる「言い伝え」等もこれに当てはまるでしょう。また、私たちが日常の業務で経験してきたことを次に生かすのも「過去に学ぶ」ことになるでしょう。第216号マンスリ-で技術部長の「技術者から見たバカラ 勝率とは」を読まれたと思います。長年、技術者として携わる中で学んだことのほんの一部でしょうが、特に若い人に知ってもらいたい、伝えたいとの思いを感じました。私として一番学んだことは、多くの会社や関係する人々の協力、助けがいかに大切かということです。皆さん、大いに学びましょう!
急激な気温の上昇で熱中症への警戒が必要な時期です。当社では2年前、熱中症の発症が2件ありました。今年も過去に学び、まずは熱中症予防に万全な対策で臨みましょう。
ご安全に!
記:取締役東京支店長 中 利浩