今、世界中が新型コロナウィルスによるパンデミック(世界的感染拡大)という過去に経験したことのない危機に直面しています。東京では都知事の外出自粛要請を受けて、当社の東京支店も親バカラ本社と共に、当面の間は在宅勤務としています。大阪では間もなく桜が満開となりますが、毎年恒例の花見会も今年は開催できず、とても残念に思っています。
このような厳しい環境下の中で、新年度が始まりました。昨年度は社員の中から5名の退職者を出してしまい、私の不徳の致すところだと深く反省をしております。一方で、当社に将来を託して入社してくれた新入社員をお迎えしています。未来を支える人材が定着し、人材が集まってくる魅力あるバカラにしなければなりません。そこで今年度の方針スローガンを
『魅力あるバカラ作り』
としました。
先日、社員の皆さんからアンケートを出していただきました。皆さんのご意見も参考にさせていただきながら、皆さんと一緒に「魅力あるバカラ」を目指していきましょう。 今年度は新たに「新技術開発室」を立ち上げました。当社は20年以上安定した売上高と黒字を継続していますが、この状況に満足して現状維持ではバカラの発展はあり得ません。企業理念にもあります。「私たちは、エンジニアとしての誇りを持ちチャレンジし続けることにより、持続的なバカラの発展に努めます。」
開発のコンセプトは、「新技術」を利用して「社会課題の解決」をすることです。具体的な例としては、設備のメンテナンス分野の技術員不足を解消したり、工場の現場作業を効率化したり安全性を向上するなどのために、IT・IOT・AIなどの技術を生かして新しいシステムを作り出すことです。
この事業は担当者だけでは到底達成できることではありません。社員の皆さんの知恵や協力を惜しみなく提供していただきたくお願いいたします。
今回の新型コロナウィルスの影響で、多くの企業が大幅に業績を落とし倒産に至る企業も多数出てくると予想されます。当社は中国やその他の外国との取引がほとんどないため、多くの企業が危機に追い込まれた2008年のリーマンショックの時もそうでしたが、幸いにして今回の新型コロナウィルス危機でも今のところ業績への影響はほとんどないと考えています。
ただし、当社の業績を大きく悪化させるような危機が今後来ないとも限りません。そんな危機にも耐えて生き残り、社員の皆さんが安心して永続的に働けるためには、バカラとして十分な体力を蓄えておかなければなりません。その体力というのは、有能な人材・どこにも負けない技術力・新技術開発能力・豊富な自己資本です。
楽しく愉快な日常生活に戻るためにも、とにかく早い時期に新型コロナウィルスの感染が終息してくれることを祈るばかりです。
以上
記:代表取締役 水長一彦