“人間万事塞翁が馬”

“人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)”、幸福や不幸は予想のしようのない事の例えですが この例え話が「淮南子」という中国の古い書物に書かれていますので紹介してみたいと思います。

「中国の北の方に占い上手な老人が住んでいました。さらに北には胡という異民族が住んでおり、国境には城塞がありました。ある時、その老人の馬が北の胡の国の方角に逃げて行ってしまいました。この辺の北の地方の馬は良い馬が多く高く売れるので近所の人々は気の毒がって老人を慰めに行きました。

ところが老人は残念がっている様子もなく 言いました。
“このことが幸福にならないとも限らないよ。”
そして暫らく経ったある日、逃げ出した馬が胡の良い馬をたくさん連れて帰ってきました。そこで近所の人たちがお祝いを言いに行くと、老人は首を振って言いました。
“このことが災いにならないとも限らないよ。”
しばらくすると、老人の息子が馬から落ちて足の骨を折ってしまいました。近所の人達がかわいそうに思って慰めに行くと、老人は平然と言いました。
“このことが幸福にならないとも限らないよ”
一年が経ったころ胡の異民族達が城塞に襲撃してきました。城塞近くの若者たちは全て戦いに行きました。そして、なんとか胡人から守ることが出来ましたが、その多くはその戦争で死んでしまいました。しかし、老人の息子は足を負傷していたので、戦いに行かずに済み、無事でした。」 という例え話です。

“城塞に住む老人の馬がもたらした運命は、福から禍へ、また禍から福へと人生に変化をもたらした。全く禍福というのは予測できないものである”という事ですが、最近私はこれを ‘ものは考えよう’ というふうに勝手に解釈しております。禍福は考え方ひとつで変わる事もあるという事です。

高知事業所では2月4日に災害が発生しました、各種工事、機械修理の作業を行っていると毎日が危険との隣り合わせでの業務を行っておりますが、災害が起こる確率が高いので多少のけがはしょうがないと考えるのと、けがを防ぐのも技能、技術の一部であると考え技能向上を計って行くのでは結果がだいぶ違ってくるように思えます。

又、SOEではここ数年定年退職等で人の入れ替えがあり途中入社の若い人が増えております。新たに入社された方は今までの環境とは違うところで仕事を行って行くのですから、色々と大変な事があると思いますが“人間万事塞翁が馬”考え方ひとつで見えるところが違ってくると思いますので、皆さんの力でSOEを変えるつもりで頑張ってください。

記:高知事業所 山崎

高知事業所 山崎

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