管理部長 福田進一
11月に入り、今年も残すところあと2カ月となりました。
昨年は11月27日に「本社事務所移転」という大イベントがあり、私の社会人生活の中でも非常に印象に残る仕事を経験させていただきました。
また、管理部長を拝命し先月で1年が経過しましたが、いまだ自分がきちんと職責を果たせているか自問自答しながらの毎日を過ごしています。
さて、9月度の本社月初朝礼で部門長挨拶を担当し、その中で「シュレディンガーの猫」という
話を引用してお話しをしました。「シュレディンガーの猫」とは、量子力学の奇妙な特性を説明す
るために提案された思考実験で、オーストリアの物理学者エルヴィン・シュレディンガーによって
1935年に紹介されたものです。
思考実験の概略は、以下のとおりです。
・密閉された箱の中に猫が一匹入っている
・箱の中には放射性物質の粒子があり、一定の確率で崩壊する可能性があり、そうすると
ゲージが作動し、毒ガスが放出される(1時間後の崩壊の確率は50%に設定)
・放射性物質が崩壊するかは量子学的な確率に基づいており、外部からはその状態は不明
その条件下で、1時間後に猫は「生きているか」「死んでいるか」というものです。
思考実験とはいえ、ネコ好きの私には到底耐えられない内容ではありますが…。
結論は、箱を開けて観察するまで、箱の中の猫は「生きている状態」と「死んでいる状態」が同時に存在するというものです。
私たちの仕事に置き換えると、諸事においてこの「箱を開ける」という行為をするまでは、本当の実態は外からは分からないということになります。
よく「評論家にならない」「…べき論を振りかざさない」などという言葉がありますが、
全てにおいて、まずは自分で「仮説を立てて」「やってみて」「感じる」…そしてその結果を
受けて、どうすればもっと良い結果になるか「考える」ことが重要だと感じています。
既に下期に入って1カ月が経過しましたが、今、私の面前にある種々の課題に対して
一つ一つしっかり取り組んでまいりたいと思います。
それでは、冬に向かって徐々に気温も低下していますが、どうか健康面にご留意いただきながら、
安全第一で日々をお過ごしください。