2024.12.01

12月 月初のご挨拶

技術部長 石倉 隆範

 12月に入り、早いもので今年も残すところあと一ヶ月となりました。

今年は良きにつけ悪しきにつけ、本当に大きな出来事が多く起こりました。少し気が早いのですが、今年の振り返りをしてみます。

最初は、やはり元旦に起こった能登半島地震ではないでしょうか。この場で説明する必要は無いかと思いますが、新年のお祝いムードを一瞬で吹き飛ばした巨大な地震、また震災翌日に起こった海保機の衝突事故、ライフラインの復旧が思うように進まない中、復興中の被災地を襲った9月の集中豪雨、度重なる災害で、多くの尊い人命が失われました。

自然災害の脅威の前では、人は無力であることを改めて思い知らされ、震える自分がいました。

国際的なスポーツイベントでは、多くの観客を動員し大いに盛り上がったパリ五輪がありました。 無観客という点で盛り上がりを欠いた東京五輪との差は大きく、観客の大声援が選手たちに大きな力を与え、その声援に応えた選手たちが素晴らしい演技を披露してくれました。 大リーグの大谷選手の活躍にも皆さん熱くなったのではないでしょうか。

個人的には、九州にある妻の実家を解体処分したことが大きな出来事でした。

母が逝き、10年間一人暮らしで家を守ってきた父が、サポート施設に入ることになり、家を空けることになりました。 普請も出来ておらず家の老朽化が進んでおり、台風でトタンなどが飛散してご近所さんにご迷惑を掛けない様に、夏が訪れる前に解体する計画を立てました。

直前まで住んでいた家の中は、ぎっしりと家財道具が残っており、そのまま業者さんが解体した場合に産業廃棄物が多量に発生してしまう為、区のごみ焼却施設に1BOX車でゴミを持ち込むこと数十回、非常に体力を使いましたが、中身がほぼ無くなる状態で引き渡しをする事ができました。

生前の母が大切にしていた茶道具や茶器は、価値が全く分からない子供たちによって、片っ端からゴミとして捨てしまった事を、天国で悲しんでいると思います。

また無事に家の解体が済み、更地化された敷地跡を父に見せた時に、何とも悲しそうな表情を見せた父の姿が印象的でした。

2024年は、皆さんにとってどの様な年だったでしょうか。最高な年になった方も、そうでない方も、残り1ヶ月間、ご健康にお過ごしください。 < おわり >

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